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    夏の夜の出来事

    2012.06.19 15:08|体験集
    P1020688.jpg 

    約23年前の8月、盆も過ぎた蒸し暑い夜の事である。田舎では真夏は窓を開けて寝る家が多いが我が家でもその夜は窓を全開にしていた。ぐっすりと寝込んでいた真夜中、私は裏窓からスーッと冷たい風が入ってきたのを感じた。その直後誰かが私の下半身(太腿あたり)にしがみ付いてきたのを感じたのである。振りほどこうとしたがどうしても離れない。一体誰なのか見ようにも頭が上がらないし肉眼で見えるものではなさそうであった。離せ!と叫ぼうにも声が出ない。

    一人でもがいている時間が非常に長く感じられたが、ようやく声にならない声を上げてガバッと布団から起き上がることが出来た。家族は3人の子供も含めて同じ部屋で寝ていたが只ならぬ様子を感じて目を覚ましてしまった。子供達は当時の事を今でも覚えていてその時私は「カッパー」と叫んで起き上がったと言う。それはいわゆる金縛り状態であったのだろう。その時は何故そんなことが起きたのか分からず気味が悪くてその後はなかなか寝付かれなかった。

    翌日の昼過ぎに家に電話が入り叔母さんが亡くなったという。アッそういう事だったのかと私はようやく昨夜の出来事を理解することができたのである。金縛りにあった前日の昼間、私は末期がんで余命いくばくもない叔母さんを病院に見舞っていたのである。すでに彼女は意識がなく意思の疎通は困難な状態でこちらを認識することは出来なかった。当時の私は霊的な知識もなく、見舞いに行ったので叔母さんが家について来たのだろうと考えたものである。

    彼女は昔、我が家で生まれ育ったという話を両親から聞いていたのでこの家への愛着があったのだろうと思う。人は亡くなる前は、特に意識が無くなってからは肉体を離れて(幽体離脱)繋がりのあった人のところへ挨拶に行くのだろう。霊感のある人間にはそれが感じ取れるが、そうでない人のところへ行っても何もわかってくれないということになるのだろうと思う。そういう事は結構あるはずだが大半の人は気が付かないということだろう。彼女は私のところに来る前には当然自分の夫や子達のところに行っているはずである。いわゆる霊媒体質と言われる人間はオーラが大きくてあちらに行った人から見て目立つので接近し易いらしい。旧ホームページの フォトギャラリー で自分のオーラを撮影したものがある。

    その叔母さんの姉も幼少時、我が家で過ごしたことがあり彼女はかなり昔に亡くなったがその前夜、私の母の夢に現れたそうである。母の話によると彼女が髪を振り乱してしがみ付いてきたそうである。翌朝母は恐ろしげにその夢の話をして聞かせてくれたが、その話の後長崎(彼女は長崎に住んでいた)から叔母さんが亡くなった知らせが入ったのである。現在98歳になるが母も霊的な感性があったのだろうと思う。

    足にしがみついたりするという事は非常に物質的な現象であり、それは極めてこの世で肉体を持って生活している人間に近いものであろう。まだシルバーコードが切れていない状態なのだから当然であり生霊という状態なのだろう。それにしても彼女の実の子や夫でなく私のところに来たのは特別に感情的なものがあったのではなく私が霊的に感受性があると見たからであろう。その後は叔母さんの気配を感じたりすることは一切なくなった。夢に出ることも無ければ我が家の仏壇や墓に行っても何も感じることはない。今頃は霊界で幸せに暮らしていることだろう。

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