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    私を支えてくれた人

    2012.08.09 15:00|体験集
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    数日前に関係の深かった人の母親が亡くなった。その人(彼女)は私が開いていた歯科診療所の元従業員であり約半年前まで一緒に仕事をしていたのである。4年前から彼女の兄、次には父親と2年ごとにこの世を去り、ついには彼女の最後の肉親である母親も一か月ほどの入院を経て逝ってしまうことになったのである。彼女はたった一人でこの世に残されることになった。安易にその心境を察するような言葉は控えたいが、妻と私は葬儀や初七日の終わった数日後に供え物を携えて彼女の家を訪ねた。葬儀は家族だけで密葬に近い形で行われていたので私たちは出席していない。妻は長年御詠歌を通じてお通夜や中陰の仏事などで地域に奉仕してきたので、今回は彼女の母の供養の為に詠歌のお勤めをすることが主な目的であった。

    祭壇を飾ってある部屋に入るとともに彼女のお母さんの気配を感じた。それはこの世の重荷から解放されて晴れ晴れと、むしろ喜びすら感じている人のそれであった。その人のこの世に残す唯一の思いは自分の娘の今後のこと、それだけのようであった。彼女の母のもとへは当然、元の夫や息子さんたちが案内に来てくれて色々と導いてくれていることだろう。あちらへ行くことをためらうものは自分の娘の行く末だけだろうと思うがとにかくサバサバしていて重いものが全然感じられなかった。

    私はその事を彼女に伝えて今後困ったことがあれば相談するよう話をした。彼女は私と長年一緒に仕事をしてきて私は今までに霊的真理について十分話をしてきた。相当に理解力が身についており、こういう時でもうろたえたりしないのは大したものだ。喪中の人は大概悲しみと心労に打ちひしがれており、泣きはらした顔など身体がその感情を表現しているものだがそういうものがない。殆ど普通の状態といっていい。

    私は彼女に正直に言った。「お母さん長患いでなくて良かったね」。

    「そうです。本当にそうでした」と彼女は笑顔で答えた。

    普通なら「あなた一人で残されてこれからは大変だね。もっとお母さんが生きていてくれたらね」と言うところだろう。上のようなやりとりは少ないと思う。もっとも夜一人でいると寂しさがこみ上げてくることもあるに違いない。でも彼女はきっとそれを乗り越えて行けると思う。思えば彼女は長年私の診療所を支えてきてくれた。しかも安い給料で….。私は十分その誠意に応えてきただろうか?

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